TOKYO2020

新型コロナウィルスの打撃によって
異例の1年延期の末開催の
TOKYO2020
 
 
7月23日の開会式に先立って、
121日まえ、聖火リレーが全国47都道府県を駆け抜ける。
 
その人選は地域にとっては
かけがえのない人たちが選ばれ、
年齢は12歳から109歳の約10,000人。
 
1280キロの地域をくまなく網羅してつないでいく。
 
今年は福島から3月25日のスタートで
東京都都庁前に開会式直前に到着。
 
感染拡大防止のため、
公道を走るのを取りやめたのは大半の自治体で、
さまざまな工夫を重ねて、
東京へと聖火を繋ぎ抜いた。
 
本番の開会式を前に
4ヶ月も前倒しで徐々に盛り上げていくやり方は
伝統の知恵を感じる。
 
しかも地方から地方へと受け継ぐことによって、
本番が最大に盛り上がるのは、
全体での高まりが期待できる!
 
 
 
1年延期して行われたTOKYO2020
は、後後の正しい記録としては
プラス1としての表記を望みたい。
 
なぜならば
オリンピックはスポーツの祭典であると同時に、
その時代の世相を示す大事な記録でもある。
 
 
 
例えば1964年東京5輪では、
最終ランナーを務めたのは、
広島に原爆が投下された日に産まれ、
開会式がちょうど20歳の誕生日で、
敗戦から復興を果たした五倫の象徴として
未来の可能性を体現する
若きアスリートがふさわしいとの思い入れがあった。
 
そして今回は成熟社会の中で多様性が重んじられ、
人種、性別などによる差別が無く自由で平等のシンボルとして
大坂なおみが、点火を受け継ぐ最終ランナーを務めた。