20歳から18歳へ! 自分の責任の自覚

昨今のコロナ禍の影響もあり、
若者を取り巻く社会環境は厳しさを増しており、
決して甘くはない。
 
 
 
まず新成人は1,200,000人で、
前年比40,000人が減少して、過去最少数。
 
減少傾向は12年間続けており、
政治に対する若者の声が反映されにくく、
また若者側の無関心と言う悪循環が生まれ、
選挙の投票率も低下する。
 
 
 
平成28年、投票年齢が18歳に引き下げられ、
今年令和4年4月から新成人の年齢が引き下げられる。
 
それにより飲酒や喫煙を始め、
携帯電話の契約や賃貸物件の契約は、
親の同意を得る必要がなくなる。
 
ローンの支払いについても
自己判断で組むことが可能になる。
 
 
 
こうした大人になり、
自己責任で対処する若人に対して、
著名な評論家の山崎正和氏は、
混迷の時代を生きる若者に対し
3つの遺言を雑誌に書き残している。
 
 
 
1、過去の歴史の教訓から真摯に学ぶ。
 
2、社交の技術。
 
3、読書の大切さ。
 
 
もう少し具体的に解釈すると、
過去から学ぶ視点の重要性。
 
礼節と節度を保ちながら
人と親しく付き合う技術、
そして
人類が蓄積した知識と
情報から学ぶこととしている。
 
 
 
自分の行動を律するのは、容易でない。
 
大人としての行動は、学びつつ、
そして責任ある態度が不可欠なのである。
 
 
 
今までは高卒で就職する際の状況としては、
キャリア形成に関する研修はされずに、
担任の教師の裁量で一社に絞って、
有無を言わせず従わせる制度がまかり通っていた。
 
社会構造も、産業構造も、
働くことの意義についても全く知らない若者が、
教育現場で押し付けられて
企業に就職すると言うのは、
あまりにも無理がある。
 
 
 
また家庭においても、
小さい頃から経済の仕組みや、
収入に関する知識や情報から
遠ざけた子育てがまかり通っている。
 
 
 
これからは、経済行為について正々堂々と、
家庭も学校教育も真正面から取り組んで行かざるを得ないし、
デジタル化する社会であればなおさらのこと、
情報や自分なりの価値観によって、
自分事として対処しなければならない。
 
 
 
自分の生き方や暮らし方は、
自分が責任を持つ気概が不可欠な時代だ!
との覚悟ある人生が待っている。