大量生産 大量消費の終焉の歴史的考察

すでに1990年には
大量生産・大量消費の時代は
幕を閉じたとされている。
 
 
 
1970年代から
先祖代々の地域コミュニティーを断ち切り、
開放感があふれる都会への人口集中がもたらした事は 
地方ごとの村落で
先祖代々伝承してきた人との支え合いと連携を捨て去り
自由な開放感の喜びだったが、
 
やがて
分断化によって失ったものの大きさに気づいた時は
孤立無縁の虚しさだけだった。
 
先進国で首都への若者の流入が続いてきたのは
東京とソウル位と言われている。
 
地方の生活は
貧しいが故に人同士の結びつきが
強く助け合いが必定になる。
 
田畑や自然が身近に在り
自給や物々交換で賄えるものが多くある。
 
 
 
コロナ禍で2022年1月の東京都の人口は
28年ぶりに前年比で減少した。
 
便利で気兼ねがなく豊かな暮らしができると言う思いが
ここにきて崩れ去ろうとしている。
 
 
 
デジタル社会の進展により
テレワークが盛んになり、
都会に住まなくても働く事は可能になり、
家賃を始めとする生活費の高さに
耐え続ける事はなくなりつつある。
 
東京への移住の虚しさが増す時代から 
地方の経済的発展や
安い家賃で広い家に住んで
祖父母との交流や子育てのしやすい環境で
働ける時代になったのである。
 
大量生産、大量消費とは逆に、
少しでも自給自足により
環境負荷を少なくすることもできるのが
地方での暮らし。
 
東京と言う過密で、
人同士の支え合いが無い暮らし方の価値が
低いことに気づいてしまった私たち。
 
先祖代々で守ってきた
地域コミュニティーによる人格形成の鍛錬など
再び人との絆や自然の中に在る恵みこそ
価値ある暮らし方との認識が高まっている。
 
 
 
世界で最も人口が多い都市圏は東京であり、
その人口集積は 37,73万人。
 
次が中国 広州で2,694万人、
3番目がソウルで23,10万人。
 
米国のニューヨークは2150万人、
英国のロンドンは1126万人、
フランスのパリは1106万人と
米国の人口問題の研究者による
2022年推計に示されている。
 
 
 
先祖代々村落の暮らしを伝承してきた歴史の中に、
1度は捨て去った支え合いや絆の深い暮らし方に
真の価値を目指す。
 
時代が訪れようとしている。