7月終盤の猛暑の日に、
5歳の私立保育園の園児が、
送迎のバス内に取り残され、
熱中症で死亡する事件が起きた。
園児は9時間近く車内に閉じ込められており、
バスの乗り降りに際しての確認不足が招いた、
いたましすぎる惨事。
調査の結果によると
バスは午前8時半ごろに、保育園に到着。
児童が取り残されたまま施錠され、
発見されたのは午後5時過ぎであった。
気温35度の炎天下に停車した車は
約15分後には人体に危険なレベルにまで室温が上がり、
52度にも足していた!としている。
又、子どもは体温調節機能が未熟なため、
熱中症にはなりやすい。
その園児も助けを呼ぶ力が
短期間に奪われてしまった可能性が高い。
この事故は不慮のケースではなく、
点検をすると言う行為怠った事で起きた
保育園側の落ち度が招いた悪質な過ちである。
たった7人の園児の点検もしないという体制に始まり、
見落す筈が無いいくつもの出欠に関する確認のためのルールもなく、
適当であったというのには、開いた口が塞がらない!
このような痛ましい事故が起きないためには、
保育所の送迎バスに関して、
保育と言う位置づけがされてない事に
課題があると思われる。
厚労省、保育園ともに、
国の明確な定めがないため
自治体の監査でも対象外になってしまう。
今後は送迎バスについて、
保育の一環に組み入れる必要性に付いて、
速やかに検討されるべきである。