8月5日 84歳でこの世を去った
三宅一生。
ダンディーでカリスマ性に溢れた存在だった。
日本のファッションデザイナーが
数多く世界で羽ばたいたが、
彼の格調の高さは抜きんでていた。
アメリカ人の建築家は日本に来るたびに
イッセイミヤケのブティックを訪れ、
お目当てのシャツを入手するのが常だった。
価格も決して安くはなかったが
いつまでも着心地の良さが、味わえた。
1枚の布が彼の哲学だったのはよく知られている。
無駄な裁断をせず1枚の布を見に纏うだけで
人の体は美しい!
そこには1枚の布を着物に仕立てる
日本の美学を感じさせるし、
無駄な裁断で布を粗末にしない姿勢が感じられる。
デザインには驚きと美しさがあり、
作る側と着る側が対等に向き合い
喜びを共有したい!を追求し続けた。
2007年に東京赤坂に創設した
2121デザインサイトは、
三宅一生の夢の集大成となっている。
幼少の頃被爆した彼は
人間が未来に向けて、どう生きるべきか!
デザインを通して多くの人に真剣に考えて欲しい。
高々と掲げられたデザインコンセプトは
次世代にしっかりと引き継がれ
永遠に輝きをし続けるだろう