不安と恐怖が渦巻く。
まな板の鯉の心情とはこんな状態を言うのだろうか?
私個人の不安や恐怖が一切お構いなしに、
施術の段取りが、専門家チームによって着々と段取りが進んでいく。
もう逃げ場はないとばかりに怯えた目で手術室の物々しい機械類を見回す。
無表情でいつもの舞台の幕が上がるのを待っている感じ。
さぁ、高山さんはじめましよう!!
若々しく力のみなぎった渡邊先生の
第一声が響きわった。
背骨に沿って麻酔薬が注入され、ほぼ同時に口元に、麻酔薬の噴霧すいがかけられ、後は全く覚えがない!
高山さん!無事終りましたよ!!
先生の声で意識を取り戻した頃には
既に器具類の片付けがリズミカルに進んでいった。
唯一、私の記憶にあるのは、
そう、最初に救急搬送でこの病院に送り込まれたときに、
迅速に対応してくれた介護療法士の見覚えのある顔を傍らに見つけ、
とっさにその白いの端をしっかりと握りしめたことで、
何とかすがりつきたいと言う思いが、お守りのように見えたのだ!
無事完了して病室に戻り、ホッと生還した実感がじわりと湧き上がった!
機械装置が無機質な感じの手術室、、、無事に済んだことに感謝の思いは募る。
でも私のすがりつきたい心情を救い上げてくれた白衣の🥼裾、
いや見覚えのある人に、心から感謝!
皆々様本当にありがとうございました😊