AIの活用で可能性が広がる医療分野

従来、医療の診断と言えば、
人体の外部からの分析によって、
病気の原因を探るのが主流の手法だった。
 
しかし医術への探究心は、
人体の内部の解明がもたらす分析を
何とか手にしようとの努力に
裏づけられた歴史が
いくつも残されている。
 
例えば日本の医学の発展に貢献した
と讃えられる華岡青洲は、
妻と実母が実験台になった新薬を生み出し、
胃腸などの臓器の機能回復に貢献した。
 
 
 
現在はレントゲン等によって
体内の状況は正確に把握でき、
病状が正確に解明される。
 
 
 
一方で多様な癌の症状が増大し、
人体のあらゆる領域が侵食され、
命を失う厄介な病名として恐れられている。
 
こうした状況に対して期待されるのが、
AI技術の活用とされている。
 
豊富に蓄積された様々な症状のデーターから、
個々の特徴を拾い出すのはお手の物。
 
初期の段階の豊富のデータ分析から、
迅速に正確な診断を可能にする。
 
 
 
ますます増え続ける癌の多様化に対して、
AIの活用は、遠隔診療にも対応できる
期待の処方技術といえよう。
 
 
 
残念ながら日本は
医療系ベンチャーを育てる積極性に
遅れをとっていて、
医療現場の要望に応えていない。
 
しかし、
遅ればせながら厚労省は、
技術革新を通じた経済成長や
保健医療水準の向上につなげようと
ここ2 、3年前から、
専門家による対応や人材マッチングなどを
積極的に手がけ始めている。
 
 
 
こうした
先進的な癌の診断の技術・サービスが
急速に伸びつつある背景には、
ウィズコロナに対応しようという
医療産業への投資と決意が読み取れる。