2040年 ソロ社会の到来

1人で生きるのが当たり前の社会が

2040年に確実視されている。

 
 
 
独身研究家として国内外で活躍する荒川和久氏によると
2040年には成人人口の5割がシングルで、
既婚者層を確実に上回る社会が到来するとしている。
 
 
 
氏の提唱によるソロ社会とは、
今までのような家族、地域、職場
といった縁で結ばれた大勢の人間が、
所属するコミュニティーの中で協力し合うだけでなく、
お互いに接続し合うことで、
結果としてコミュニティーの役割を果たし、
接続するコミュニティーを意識することで、
この事は決して絶望の未来ではないとしている。
 
 
 
従来の社会構造の大きな転換期になるこの指摘については、
脳科学者の中野信子氏との対談を収録した新書版に詳しい。
 
 
 
この衝撃的な予測に、
このままだと少子高齢化がますます進むだろうし、
日本の将来はどうなるのか、などの不安が募る。
 
あるいは逆に、
これからは1人でいきていく
ということに不安しか感じていなかったが
20年後には自分たちが多数派になるらしいと確信し、
社会の大変革に対応した今よりも
暮らしやすいことに期待を抱くかもしれない。
 
 
 
いずれにしろ これからの日本は、
1人で生きることが当たり前の社会になる
という予測をテーマに据えて、
ソロ社会をどう生きるか?について
どのような社会になるのか?
そしてどのような気概を持って暮らすのかが提唱されている。
 
 
 
今から少しさかのぼると
ウーマンリブの象徴として自立して生きる女性を、
おひとりさま と命名したのは上野千鶴子東大名誉教授。
 
あらゆる場面で男女共同参画が称えられ、
女性の社会的地位は少しずつ変化を積み上げてきた。
 
 
 
今回のその社会の提唱は、
男女格差レベルの課題を超えて、
1人で生涯を暮らし生きるかが論議の中心である。
 
 
 
非婚化が当たり前になり、
独身生活を生涯にわたって貫くことの予測は 
限りなく日本社会の未来を変えていく。
 
多分今後は統計に基づく事実として
その変貌ぶりが、至る分野で
論議を巻き起こすに違いない。